Notes

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高尾マンモストレイル (2024/03/16)

挑戦してきました。

高尾マンモストレイルとは、高尾山口駅起点の全長45km位のトレッキングコース。登山客が多い高尾山周辺で、適度に空いているトレイルを楽しめます。ルートは北高尾から入って、堂所山、陣場山、藤野駅方面まで一旦降りた後、再び明王峠に向けて登り、景信山、小仏城山、その後、垂水峠から南高尾に入り、最後高尾山口駅に戻ってくるというルート。細かいルートは、今回のトレイルをヤマレコに記録したので、その地図を見るとわかりやすいです。

www.yamareco.com

実は、このルートは、トライするのは今回が初ではなくて3回目。

1回目 (2023/5)

1回目は昨年(2023年)の5月頃。この時は、あまり準備もせず北高尾に入り、堂所山まで辿り付けるかという疲労具合でした。高尾山駅を9:30頃に出たのですが、まず、北高尾の山道に入る入り口が分からず、相当迷った挙げ句、愛宕地蔵尊登山口の分岐で何も考えず左に進んでしまい、ジャングルのような森の中をクモの巣塗れになりながら15分近く進みました。振り返って戻ろうとした時には既に後ろに道はなく、開始早々、軽く遭難するという事態になりました。やっと、元の分岐から本来のルートに戻ったのですが、北高尾の延々と続く上りで、上り用の筋肉が疲労を起こし、堂所山までxkmという標識を見る度に、距離が全然縮まらない、と溜息を着くという具合でした。おまけに水分もほとんどなく、堂所山に着いたのが12:38分、そこから少し行った所で、景信山方面に折り返す以外選択肢はありませんでした。というか堂所山が遠すぎて辿り着けたこと自体の安堵感だけで満足しました。景信山まで登った所で、小仏峠方面と、小仏バス停方面を間違い、小仏バス停まで降りてしまい、最終的には、空いている国道516号線を歩いたり走ったりして高尾駅まで帰りました。国道516号線は、小仏峠で行き止まりなので、いつも空いているのですね。

この時は、自分が高尾マンモストレイルを全て制覇するのは絶対無理だと感じました。一方で、緩い下りのランの時に感じた爽快感・開放感がとても気持ちよく、この時の気分が次の挑戦に繋がりました。

2回目 (2023/6)

2回目は昨年(2023年)の6月頃。この時は、朝7:18分頃に高尾山駅から出発し、堂所山への到着が10:03。そのまま、明王峠(10:35)から陣馬山へ、ここで間違って下山ルートに入ってしまって、陣馬山に11:03に到着。そこから藤野まで下山し、この日は25度位の気温でしたが、とにかく暑く、川で手や顔を洗いました。ここら辺に来たこと自体初めてで、ルートから何度も外れかけましたが、最終的に12:30頃に明王峠へ向かう山道に入りました。ただ、ここから、虎杖沢の頭までの急な上りでかなり消耗しました。さらに、その後、走れる平坦な山道も歩き続け、明王峠へ向かう急な階段で、栄養不足、汗のかき過ぎで頭がクラクラになり、このままいくと倒れるのではないかという程でした。急な階段の手摺りに腰掛けて目眩が治るまで収まり、何とか明王峠に到着しました(14:30)。この後、他の登山客のペースで、15:17に景信山に到着、調子は少し持ち直したものの、小仏城山に到着したのは、16時過ぎ、体力的にも時間的にも、南高尾に向かうのは無理なので、高尾山経由で下山しました。

コース離脱してしまった反省として、栄養不足と気温が高すぎたことによる汗のかき過ぎ、それに中盤以降の上りでの体力の無さがあったかと思います。とりあえず、これ以上暑い時や体力が向上するまで登っても上手く行かないと思い、すぐに再挑戦しませんでした。

3回目 (2024/3)

出発〜陣馬山

昨日(2024年3月16日)、トライしました。朝5時起き、栄養不足にならないように、前日に炊いておいたご飯、うどん、ハム卵を挟んだトースト2枚を食べて、6時過ぎに家を出ました。高尾駅到着は、前回とほぼ同じで、身体を軽くするためトイレに行き、出発は、7:22頃。これ以上早くは出れません。北高尾に入って、想定以上に暑いことに気付きました。上下ともアンダーアーマーの長袖コンプレッションウェア、さらに、ウィンドシェルを着てたのですが、早々に、上半身は、Tシャツに変更。3回目だというのに杉沢ノ頭の分岐で道を間違えたものの、ヤマレコの通知機能で10分以内のロスに留まりました。堂所山到着は、10時ほぼぴったりで、前回よりも少し早い程度。タイムは変わらないけれど、上りの体力的には、圧倒的に前回より余裕があります。陣馬山到着は10:43。休息は取らず、明王峠(10:18)、陣馬山(10:43)。この時点で、前回より20分速い。エイドと水分は今回大量に持ってきており、陣馬山で補給。どら焼き1個とバナナ1本平らげ、ソフトフラスクにDAKARAとアクエリアスを充填します。ちなみに今日は平日なので、トイレが大渋滞になる程、人でごった返してます。ヤマレコの記録によるとここで25分位休息してたそうです(そんなにしてないはず...)。

陣馬山〜明王峠

ここから一ノ尾根を下るものの、下りのスキル不足、着地する際の筋肉痛、4lの水分の重みを含むザックの肩まわりの長さ調節ができてないことによる振動から来る肩、腰の痛みで、流れるように前に進むという感じではありません。速い人はここで圧倒的に距離を稼ぐのか、と思いつつ、ブレーキを掛けながら走り続け、陣馬山登山口で、11:52。ロードを走っている際に、12時のチャイムを聞きます(今日学校あった?)。大沢ノ頭入口で気合いを入れ直し、再び登山道へ。大沢ノ頭まで半分程登った所で、前回来たにも関わらず、進む道が不明な部分があり、とっさに、若干下り貴重の左を選択。最終的に凄い細い崖道になりヤマレコからの警告で引き返したのですが、この極端な上りでの進路選択ミスは痛い。この上り基調で少しでも下りが出てきたらおかしいですよね。。というか上り続ける道を選ばなくてはだめ。山道に入ってから虎杖沢ノ頭まで30分ちょっとでした。前回はここで寝込んだのですが、今回は、5秒で立ち上がり、前へ進みます。奈良本峠から少し行った分岐で、久しぶりに遭遇した登山客に挨拶をする代わりに標識をよく読まず、奈良本方面に、また入ってしまう。また、ヤマレコの警告で引き返し、走りやすい傾斜を走ったり止まったりしながら、明王峠までの最後の階段も何とかクリアし、明王峠に13:22に到着。まだ、栄養不足にはなっていないものの、バナナ1本とジェルを補給し、先を急ぎます。

明王峠〜城山

明王峠から景信山辺りは登山客も最も多い山道なのですが、決して走れない程混雑していないにも関わらず、走れる勾配も気力が上がらず、トロトロ進みます。かなり速いテンポで走るランナーにも結構抜かれ、この位のペースでないと、7、8時間でマンモス周れないのだろうな、と力量の差を感じ更に気力が落ちます。景信山に着いたのが14:14、実は前回より1時間早いだけということがわかり、走れる箇所を走っていないからだなと思いながら、ドンキで買った58円の大福を食べます。景信山の小仏バス停方面にあるトイレにも行き、誤って、その方面にある方向に走り始めてしまい、こんなに道に間違ってしまっていたら、今回も完走は難しいな、と更に気落ちします。城山に到着したのが、15:07。この先の五十丁峠で、南高尾方面に入るか決意しなければいけません。暗闇の中をライトで進むというランはしたくないと思っていたので、ヘッドライトも持っていなかったのですが、一方で、またエスケープルートにも入りたくもない、この時期の日の入りの時刻もよくわかっていない、そんな状況でしたが、分岐に入って特に止まるって考えるのも嫌だったので、大垂水方面に入ってしまいました。背に腹は変えられません。

城山〜高尾駅

大垂水峠方面に入って、ここからの山道は初めてだったのですが、あまりに人が少なく不安になりました。また、どの位走れる傾斜があるかというのが気になっていたのですが、大垂水峠までの降下は、かなり急で、かつ、この峠で最終的に国道20号線に一旦出ることも知りませんでした。大垂水峠は、中央本線と交わる小仏峠と違って、国道20号はトンネルではないんですね。国道20号線に出て、本来は、すぐの歩道橋で20号を渡るのが正解なのですが、予備知識もないので、とりあえず、国道20号線を東に走ります。ただ走れる歩道もほとんど無いし、これはおかしいと思い、ヤマレコの警告が出る前に引き返しました。歩道橋方面には、「梅の木平」方面と書かれていますが、ここの地形をGoogle Mapで検索しても何も出てきません。というか、ここの場所で、電波が入りません。とりあえず、国道を走るか、ほとんどこないバスを待ちながら、リタイアという苦渋を舐めるより、こちらの道に賭ける方が健全だと思い、歩道橋を渡ります。しばらく進み、ヤマレコからの警告が来ないことを励みに走り出します。この時点で、既に15時45分頃になっていました。そして、太陽の位置が気になります。まだ、沈みそうという程では無いものの、太陽の位置からどうやら現在の進路は東ではなく南に向かっているということで、高尾山口まで相当距離があるように見えます。とにかく走れる所を走り続けました。15:54に大洞山まで来て、進路が正しく来ているということは分かったものの、相変わらず、標識は「梅の木平までxkm」という形で、「梅の木平」どこや、と叫びながら、日没までにできるだけ進みたいと時折現れる標識を確認しつつ走り続けます。途中で、三沢峠方面という標識が出てきて、こちらはヤマレコのマップにあったので、少し安心しましたが、正直、この時は、ある段階で暗闇の山道を進むことを覚悟していました。太陽が沈む中、三沢峠までとにかく走り、峠に着いたのが16:35、ヤマレコを見てみると、何とかなりの距離きていることがわかりました。これなら、何とか日没までに間に合うのか。。おそらく、大洞山からの4km位を1km/10分位で来ていたと思います。ロードだと相当遅いですが、山道では自分としては大健闘。草戸山まで来ると、少し安堵感とこれまでの疲れから、ほとんど走れなくなってきました。ただ、意外と太陽が山に隠れた後も、辺りはよく見えるものですね。ローペースで、四辻まで来て、ここまでこれば恐らく大丈夫。ロードに出たのは、17時39分頃でした。この後、高尾山口駅、さらには、今回の起点の高尾駅に、走ったり歩いたりしながら到達しました。高尾到達時(18:08)は真っ暗ではなかったですが、風がかなり強く身体も急に冷えてきました。

感想

今回は、タイムというより、目標は、日没までに無事にコースを完走することだったので、目標を達成できて良かったです。感覚的ですが、全体的に走ったのは2割程度位でしょうか。この割合をもっと上げていけばタイムは縮まりそうです。その他、改善点としては、かなり水分やエイドが余ったことと、ライトを持って来なかったこと、5回位本来のルートから外れたこと、早々に下りで筋肉痛になったことなどがあります。これらを改善すれば、1時間位は速く回れそうです。一方で、トレランを趣味にするには、相当厳しいな、というのが終えた正直な感想です。

今回のラン前の身体の状態としては、ロードでは直近1ヶ月で350km位は走っており、心肺機能や持久力は十分に整っている状態でした。一方、山道のような勾配はほとんど走っていなかったので、どうなるかと思いましたが、結果、遅筋に使う上りはロードでのランである程度鍛えられていたものの、下りで使う速筋がすぐに筋肉痛になってしまいました。私は、若い頃は、持久型というよりスプリント型だったのですが、長距離を走り始めてから、遅筋が鍛えられたこと以上に、速筋が衰えてしまっているように思えます。これが歳の原因か遅筋が鍛えられたからかはわかりません。ただ、下りに使う速筋が、ロードでの平地ランで鍛えられないとすると、少なくとも毎月位山に来て鍛えなければいけませんが、そこまでの頻度では来れません。今回、筋肉痛になっている筋肉は、習慣的に山でトレーニングすれば解消される気はするけど、そこまでしてタイムを上げるモチベーションもありません。

また、別の理由もあります。急勾配を走って登るランナーや、自分が走れないと思う勾配をテンポ良く下るランナーとすれ違うと、これを練習で身に着けるには、頻繁に山に来ることと、ある種の才能も必要なのでは無いかと感じてしまいます。特に下りに関しては、筋力だけでなく、恐怖心や怪我を減らすための足取りの技術も必要になると感じました。さらに、今回は無事下山しましたが、途中下りで転びそうに何回かなりましたし、時間的な制約で下山できないリスクなども考えると、趣味として気軽に楽しめるものでもありません。

ただ、そうは言っても山を走るのは楽しいですね。また、気分転換にフラット行きたいものです。